台湾旅行に持って行くスマホ。「海外でスマホを使ったら電話料金が超高額になると聞いた・・」「台湾にスマホを持って行く時、どんな設定をすればいいの?」「携帯ショップに聞いたけど、イマイチよく分からない。」こんな疑問や不安はありませんか?今回は、台湾にスマホやiPhoneを持って行く際に必ず注意すべき「データローミング」について紹介したいと思います。
目次
はじめに
スマホやiPhone1台あれば、電話(通話)・メール・写真撮影・インターネット・TV・電卓・時計・様々な便利アプリなど、色々なことができますね。
これらの機能の中には「通信が必要になる機能」と「通信を必要としない機能」があります。
日本国内で生活している時は、気にすることがあまりありませんが、台湾(海外)旅行中は、スマホに備わっている機能全てを一緒くたに考えないようにすることが重要です。
例えば、電話機能やメール機能ですが、これは「音声通信やデータ通信を必要とする機能」です。
例えば、カメラを使った写真・動画撮影・電卓などの機能ですが、これは「音声通信もデータ通信も必要としない機能」です。
たまに、「海外にスマホ携帯を持って行って使用したら、高額な請求が来た。」
という話を聞きますが、これは何の対策もせずに台湾(海外)で「長電話」や「データ通信が必要になる機能の長時間使用」をしたことが原因です。
そして、この高額な請求と大きく関係するのが「データローミング」というものです。
海外旅行で気軽にスマホを使ったら「高額な請求がきた・・」ということにならないよう、「データローミング」について理解しておきましょう。
「国際ローミング」を使う時は注意が必要
台湾(海外)でスマホを使う方法を大きく分けると、下記の3つの方法があります。
そして、この①~③の方法の中で一番注意しなければならないのが「①国際ローミング」でスマホを使う方法です。
※②③の接続方法でスマホを使う場合も、「国際ローミング」サービスを併用して使うのであれば、注意が必要です。
国際ローミングは「かけ放題・パケ放題」は適用外
「国際ローミング」サービスを利用しての通話や通信は、日本国内で契約している「かけ放題・パケ放題」などの料金システム適用外となっており、台湾(海外)で「国際ローミング」サービスを使って通話や通信を行うと、別途料金が発生します。
台湾(海外)でのスマホ使用料が高額になる大きな原因は、海外でデータ通信(パケット通信)を大量に行ってしまうことにあります(次章で詳しく説明しています)。
まずは青枠に記載の「①~③のスマホを使う方法」について詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください。
国際ローミングと「データローミング」
高額請求の大きな原因となるのは、国際ローミングサービス下で行われる「大量のデータ(パケット)通信」であると前章で説明しましたが、この「大量のデータ通信」と密接に関係するのが、スマホに備わっている「データローミング」という機能です。
「高額請求」を避けるためには「国際ローミング」サービスと切っても切り離すことができない、この「データローミング」という機能を上手くコントロールしなくてはなりません。
データローミングとは
データローミングというのは、国内外のキャリア(携帯会社)や通信会社が提携し、海外などのエリア外に携帯を持って行った場合でも、外国の携帯会社の設備を使って海外でもデータ通信をすることができるようにするサービスです。
台湾には日本の携帯会社の通信設備がありませんので、データローミングを利用すれば、台湾の通信会社の設備を借りてデータ(パケット)通信をすることができるというわけです。
この「データローミング」を利用して通信を行う機能がスマホやiPhoneには備わっており、必要に応じて「ON・OFF」を切り替えることができます。
【データローミング機能は基本OFFにしておく】
「データローミング」は海外用の通信機能なので、日本国内でスマホを使う場合は「データローミング機能のON・OFF」はどちらになっていても構いませんが、台湾(海外)に渡航した際には基本的に「OFF」にしておく必要があります。
台湾(海外)滞在中、スマホの「データローミング」機能を「常時ON」にしている状態というのは、常に海外の通信網を使用できる状態になっている。ということです。
スマホのアプリ更新・アップデート・自動同期などのデータ通信がスマホ内部で自動的に行われた場合、知らない間に料金が加算されていくことになってしまいます。
高額な請求を防ぐためには、この機能のON・OFFをスマホ側の設定でコントロールしなくてはなりません。
この「データローミング」の設定は、スマホであってもiPhoneであっても、どんな機種であっても基本的に共通して必要です。
ちなみに「データローミング」機能OFF設定の必要性は、ドコモ・ソフトバンク・auなどのキャリア(携帯会社)でも案内されており、この設定を忘れたまま台湾(海外)に渡航して高額な通信料金が発生しても、基本的にキャリアは返金の対応は行ってくれませんので注意が必要です。
機内モードにしていたら安心?
注意
スマホやiPhoneなどの携帯には、「機内モード」という機能があります。
スマホ側の設定でこの「機内モード」をONにしておけば、通話やデータ通信を強制的に遮断することができます。
台湾(海外)へ渡航する際、中にはこの「機内モード」をONにさえしていれば「高額な請求」になることはないと考えている人がいますが、これだけでは安心と言えません。
1つ、トラブル事例を紹介します。
Aさんは台湾(海外)への渡航時「機内モード」をONにしていれば安心だろうと考え、「機内モード」だけをONにして「データローミング」はONのまま渡航しました。
そして海外到着後、何気なく行ったスマホ操作時に気づかないまま「機内モード」の設定をOFFにしてしまいました。
Aさんは、渡航前「データローミング」機能をOFFにしていません。「機内モード」で強制的に「データローミング」を遮断していただけなので、「機内モード」が解除された瞬間に海外用のデータ通信が発生する状態となっています。
これが原因で、Aさんが気付かない間にスマホ内部ではアプリの通信や情報更新などが行われ、気付いた時には海外専用のデータ(パケット)通信料が発生していました。
こういったトラブルを避けるためにも「国際ローミング」サービスに入っている場合は「機内モード」をONにするだけでなく、必ずスマホの設定内にある「データローミング」機能もOFFにしておく必要があります。
モバイルデータ(ネットワーク)通信は「OFF」にする必要あり?
チェック
「データローミング」は海外通信専用のデータ通信サービスですが、「モバイルデータ(ネットワーク)通信」は日本国内でも常時利用しているサービスです。
お使いのスマホの画面上部に「3G」や「4G」という表記があると思いますが、これが「モバイルネットワーク通信」を利用した通信です。
結論から言うと、台湾(海外)で「国際ローミング」サービスでスマホを使う場合「モバイルネットワーク」はOFFにしてもONにしたままでもどちらでも構いません。
重要なのは「データローミング」だけです。
「データローミング」機能さえOFFになっていれば、「モバイルデータ(ネットワーク)通信」がONになっていてもデータ(パケット)通信は行えません。
とはいえ「データローミング機能のOFFだけでは心配・・」という人はOFFにしておいて問題ありませんが、日本出国時に「モバイルデータ(ネットワーク)通信」をOFFにした場合は、日本帰国時にONに戻す必要がありますので忘れないようにしましょう。
「国際ローミング」と「データローミング」
「国際ローミング」サービスを利用するためには、スマホ側の「データローミング」機能の設定が「ON」になっていなくてはなりません。
せっかく「国際ローミング」に入っていても、スマホの「データローミング」機能の設定が「OFF」になっていると、海外でデータ(パケット)通信をすることができません。※通話はできます。
また、海外でスマホの「データローミング」機能の設定が「ON」になっていても、日本で「国際ローミング」サービスに入っていない場合は、通話もデータ(パケット)通信もすることができません。
出発時・現地のスマホ設定パターン
今回の台湾旅行では、どのようなスマホの使い方をする予定ですか?
現地で使用する予定はないが念のため持って行くという人や、電話を受ける必要があるため持って行くという人、現地情報をWEBで調べるために持って行くという人など、スマホの使い方は人それぞれ違います。
台湾旅行中、どのような使い方をするかによってスマホの手続きや設定が異なってきますので、ご自身の予定している使用方法に合わせた設定を行うようにしましょう。
また、台湾(海外)でどのようなスマホ設定をするにしても、日本を出発する際には必ず「緑枠:日本出発(飛行機搭乗)時のスマホ設定」を行うようにしましょう。
「機内モード」ON
「データローミング」OFF
「モバイルデータ通信」ON・OFFどちらでも可 ※心配であればOFFにし、日本帰国時にONに戻す
必ず、日本を出国する際には、上記の設定を行っておきましょう。
■パターン1 通信は一切しない ➠ 「国際ローミング」サービス不要、「機内モード」ON、「データローミング」機能OFF
■パターン2 電話のみ使う・データ通信はしない ➠ 「国際ローミング」サービス要、機内モードOFF、データローミング機能OFF
■パターン3 電話は使わない・データ通信には現地Wi-Fiのみを使う ➠ 「国際ローミング」サービス不要、「機内モード」ON、「データローミング」機能OFF
■パターン4 電話は使う・データ通信には現地Wi-Fiのみを使う ➠ 「国際ローミング」サービス要、「機内モード」OFF、「データローミング」機能OFF
■パターン5 海外用のSIMカードを使って電話とデータ通信をする ➠ 「国際ローミング」サービス不要、「機内モード」OFF、「データローミング」機能OFF
■パターン6 電話は使う・データ通信にはWi-Fiレンタルを使う ➠ 「国際ローミング」サービス要、「機内モード」OFF、「データローミング」機能OFF
■パターン7 電話は使わない・データ通信にはWi-Fiレンタルを使う ➠ 「国際ローミング」サービス不要、「機内モード」ON、「データローミング」機能OFF
台湾(海外)滞在中は、スマホの使い方(パターン1~7)に応じて設定を変更するようにしましょう。
「データローミング」ON・OFFの設定方法 ※docomo HP参照
台湾へ渡航する前には必ず「データローミング」機能をOFF(オフ)にする設定を行うようにしましょう。
この設定を行っていないと、「高額な料金請求」になる恐れがあります。
スマートフォン
「設定」➠「もっと見る」➠ 「モバイルネットワーク」➠ 「データローミング」を「オフ」にする。
※ご利用の機種やOSによって、若干異なる場合があります。詳しくはお持ちの機種のマニュアルを参照してください。
iPhone
「設定」➠「モバイル通信」➠「通信のオプション」➠「データローミング」を「オフ」にする。
まとめ
海外旅行にスマホを持って行く際に気を付けなければならないのは、通話料金やデータ(パケット)通信料金です。
台湾(海外)旅行中の国際ローミングサービスを利用した通話やデータ(パケット)通信では、日本国内でキャリア(携帯会社)と契約している料金プランが適用されず、海外専用の料金が別途発生することになります。
また、その利用料金は日本国内で使うよりも高額になるため、台湾(海外)旅行においてはスマホの使い方をしっかりと考えた上で持って行く必要があります。
特に、データローミング機能の設定は重要です。
「データローミング機能は基本はOFFにしておき、必要な時にだけONにして使う。」
このことをしっかりと念頭に置いた上で、必要に応じたスマホの設定を行うようにしましょう。
最後までお読みいただき、有難うございました。