今回は、台湾でのタバコの喫煙について詳しく紹介します。近年、日本国内でも喫煙に対する規制が強まってきていますが、台湾での喫煙に対する取り組みは日本以上です。台湾でタバコを吸う際には、注意しなければならない点がいくつかありますので、台湾へ渡航予定のある喫煙者の方は、是非ご一読ください。
目次
台湾の喫煙に対する法律
台湾には、タバコの喫煙を取り締まる「煙害防止法(菸害防制法)」という法律があります。
この法律では、教育機関、医療機関、公共交通機関、宿泊施設、飲食施設など、多くの施設が禁煙場所として定められています。
台湾の「煙害防止法(菸害防制法)」では、禁煙エリアと、喫煙エリアが細かく分けられています。
禁煙エリア
- 高等学校、中学校、小学校、児童施設
- 大学校、図書館、博物館、美術館、社会教育機関場所
- 医療機構、看護機関、福祉機関、その他厚生機関
- 官庁と公営事業機関
- タクシー、観光バス、電車、地下鉄、空港、各駅のホームや待合室
- 爆発物、引火性物が扱われる場所
- 銀行等の金融機関、郵便局
- 室内スポーツ施設、フィットネス施設
- コンサートホール、展示場、会議施設
- 歌劇場、コンサート会場、映画館
- ホテル、旅館、デパート、レストラン等の飲食店
- 3人以上が共用するオフィスや室内
- その他、公共室内空間、自治体指定エリア、 禁煙指定のある場所
喫煙可能エリア
- 屋外の喫煙エリア※黄色いライン枠内で吸うことができます。
- 施設内に設置されている喫煙室
- レストランやカフェ等の飲食店屋外のオープンエリア、夜市などの屋台テーブル
- 21時以降に営業開始(開店)する18歳以上(台湾の成人)が入場可能な店(カラオケ、スナック、バー、クラブ等)
- 路上(人が近くにいないこと)
※上記に記載が無い場合でも、禁煙エリアに該当する施設はありますので注意してください。
禁煙エリアでタバコを吸ったら罰金
台湾の喫煙に対する取り締まりは厳しく、「煙害防止法(菸害防制法)」に違反した場合は、喫煙者に対して2,000元~最高10,000元の罰金が科されます。
警察によって厳しい取り締まりが行われていますので、タバコを吸う前には、必ずその場所が喫煙エリアであることを確認しましょう。
ちなみに、煙害防止法に違反した場合の罰金は、外国人観光客であっても適用されます。
知らなかったでは済みませんので、台湾の禁煙・喫煙事情をしっかりと把握しておきましょう。
台湾で歩きタバコやポイ捨てをしたら罰金
台湾では、歩きタバコやポイ捨てをした場合にも、「煙害防止法(菸害防制法)」違反となり、喫煙者に対して2,000元~最高10,000元の罰金が科されます。
禁煙の掲示がない限り路上での喫煙は可能ですが、歩きタバコとポイ捨てには注意しなければなりません。
周囲に人がいないからといって喫煙しながら移動したり、携帯灰皿を持参しておらず道端にタバコの吸い殻を捨ててしまったりすると法律違反です。
喫煙可能エリアであっても、周囲に迷惑がかからない場所で止まって喫煙し、吸い殻はしっかりと持ち帰るようにしましょう。
台湾には喫煙違反の通報(報奨金)制度がある
台湾には、喫煙違反者を発見して通報すると、報奨金(罰金の5%)をもらうことができる制度があります。
この通報に必要な情報は「喫煙の証拠:人物と場所が特定できる写真や動画」と「違反者の情報(個人を特定できる情報)」となっており、スマートフォンやiPhoneさえあれば、すぐに通報することができるため「すぐ吸い終われば大丈夫だろう」という考えは持たないようにしましょう。
台湾は電子タバコの持ち込み禁止
台湾への電子タバコの持ち込みは、禁止されています。
日本国内では、IQOS(アイコス)・glo(グロー)・プルームテック(PloomTECH)等の加熱式タバコを吸っている方をよくみかけますが、これらも電子タバコとみなされます。
日本からの持ち込みチェックは空港の税関で行われており、「機内持ち込み」「荷物預け」どちらも不可です。
喫煙時は、マナーを守り周囲に気を配りましょう
台湾でも日本同様にタバコのマナーが求められます。
喫煙エリアでのみ、タバコを吸うことができるという点では日本と同じですが、台湾は日本以上に規制や取り締まりが厳しいことを念頭に置いておかなければなりません。
旅行者というのは、自分が思っている以上に周囲から見られているものです。
台湾でタバコを吸う際には周囲に気を配り、しっかりとマナーを守った上で喫煙をするように心がけましょう。
最後までお読みいただき、有難うございました。
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