今回は、台湾へ入国する際には必ず必要になる、出入国カードについて紹介したいと思います。出入国カードとは、そもそもどういったカードなのか?どのように書けばよいのか?どこで入手すればよいのか?などのクエッションについて詳しく解説していきますので、特に初めて台湾旅行をされる方は、是非ご一読ください。
◆2019.10 更新
2019年8月に、台湾(中華民国)入国時に提出する「出入国カード」のオンライン(WEB)申請ページ(中華民国内政部移民署)の申請フォームに変更がありました。
中華民国内政部移民署のサイト変更に伴い、当サイトで記載しておりました「出入国カード(オンライン版)の入力方法」を更新しました。
目次
出入国カードとは?
出入国カードとは、国外(海外)へ入出国する際に、提出が義務付けられている書類(用紙)です。
最近は、インターネットを利用して事前のWEB申請も可能となっており、事前にオンライン申請をしておくこともできます。
別名、EDカード(Embarkation Disembarkation card)といいます。
渡航先へ到着後、海外の空港内で入国審査を受ける際に、必要になります。
用紙申請及び、オンライン申請方法については、後ほど説明します。
出国審査・入国審査とは?
出国・入国審査とは、出入国管理のために行われる審査のことをいいます。
入国審査については、外国から帰国する者に対しても行われます。
出入国管理というのは、渡航先の国の政府が国民の安全や利益を守るために、空港や国境などで、人の出入国を把握することをいいます。
問題があると判断された者や、犯罪者、不法出入国者、在留期間超過者などは、この審査で出入国を拒否され、必要な処置がとられます。
この出入国管理のために行われている、入国審査・出国審査をパスした人だけが入国および出国をすることができます。
台湾渡航の際の出国審査・入国審査で必要な物は?
台湾への入国時に必要なもの(基本的には、諸外国共通です)は、下記のアイテムです。
・航空券
・パスポート(残りの有効期間が、滞在予定日数以上あること)
・ビザ(必要な国に限る。台湾の場合、90日以内の滞在なら不要)
・出入国カード
上記が必要なものです。
用紙もしくは、オンラインのどちらでも申請可能
出入国カードには、用紙版と、オンライン版があります。
どちらの申請方法でも構いませんが、WEB版は事前に申請することが出来るため、機内や空港で書く必要が無いというメリットがあります。
WEB版の申請方法については、後ほど説明します。
出入国カード(用紙版)の入手方法
【海外旅行ツアーに参加した場合】
海外旅行ツアーに参加した場合は、渡航前までに旅行会社が出入国カードを手配することが多いようです。
旅行会社が手配した出入国カードは、旅のしおりやチケット等と一緒に受け取りますので、事前に記入しておくことが出来ます。
【ツアーを利用しない場合】
ツアー旅行ではない場合や、個人で渡航する場合は、飛行機内で客室乗務員から配られます。
また、到着した空港にも置いてあります。事前に手配するのは難しい為、基本的には事前に記入しておくことが出来ません。
出入国カード(用紙版)の記入方法
まずは、用紙版の記入方法から、説明したいと思います。
注意点として、飛行機内で『出入国カード』を客室乗務員から受取る場合、ボールペンまで貸してくれることは基本ありません。
ボールペンを持っていない場合は、台湾の空港に到着してから書くことになりますのでご注意下さい。
それでは、記入方法に移ります。
下記の画像が、台湾へ入国する際に提出しなくてはならない、出入国カードです。
それぞれの記入しなければならない項目に、No1からNo14までの番号を振っています。
それぞれの項目に、日本語説明と、例を黄色で記載していますので、それぞれご確認ください。
1:姓 NANAIRO
2:名 TARO
3:パスポートナンバー YZ1234567
4:生年月日(西暦・月・日) 2019 01 01
5:国籍 JAPAN
6:性別 男
7:搭乗した飛行機の便名 JL123
8:職業 JOURNALIST/REPORTER(※記者)
【その他の職業記入例】
会社社長:PRESIDENT 会社役員:EXECUTIVE 会社員:OFFICE WORKER 個人経営者:PROPRIETOR 公務員:OFFICIAL
主婦:HOUSEWIFE 学生:STUDENT 無職:NONE
9:ビザの種類(ビザを取得している場合のみ記入する)
10:ビザのナンバー(ビザを取得している場合のみ記入する)
11:現住所 1-11-12 NIHONBASHI, CHUO-KU, TOKYO, JAPAN
12:台湾で宿泊する場所の住所(ホテルの場合はホテル名でOK) THE GRAND HOTRL
13:旅行の目的 3.観光
14:署名(パスポートと同じ署名を記入する) 七色 太郎
以上が、出入国カード(用紙版)の記入方法です。
基本的には、全てアルファベットで記入することになっています。
各項目に何を記入すればよいかは、中国語でも書かれていますので、英語が苦手な方でも漢字を読めばお分かりになるはずです。
多分、その中で記入に困るポイントは、8番の職業の項目ではないかと思いますので、事前にご自身の職業の英語表記を確認しておくことをおすすめします。
ちなみに、もし書く項目をアルファベットで記入せずに漢字で記入したらどうなるのか?
これについてですが、実は漢字で記入しても、内容自体に問題が無ければ入国許可されます。
とはいえ、アルファベット・英語表記が基本となっていますので、どうしてもアルファベット表記や英語での書き方が分からない場合以外は、ルールに従って記入しましょう。
出入国カード(オンライン版)の入力方法
続いては、オンライン版の記入方法を説明します。
オンラインで事前申請を行った場合は、出入国カード(用紙版)の記入は不要となります。
機内で出入国カードをキャビンアテンダントから渡されても、記入しなくてOKです。
【1.公式ページへアクセス】
①まずは出入国管理を行っている『中華民国内政部移民署』の公式HP内にある、下記のオンライン申請ページにアクセスします。
『内政部移民署』の公式の出入国申請ページはこちら ➠ ~Online Arrival Card(WEB版 入國登記表)~
【2.オンライン申請 1/5ページ】
②上記の申請ページ(Arrival Card STEP 1/5)が表示されます。
③各項目(姓名、生年月日、性別各項目)を全て入力&選択した後に、「NEXT」をクリックします。
【3.オンライン申請 2/5ページ】
④上記の申請ページ(Arrival Card STEP 2/5)が表示されます。
⑤各項目(国籍、パスポートNo、ビザの種類、ビザがある場合はビザNo)を全て入力&選択した後に、「NEXT」をクリックします。
※ビザの種類について・・・例で選択している「免簽證 Visa-Exempt」は、90日以内の観光(ビザ免除)を意味します。90日以内の観光の場合は、「免簽證 Visa-Exempt」を選びます。
※旅行期間が90日以内の場合は、ビザNo.の入力は不要です。
【4.オンライン申請 3/5ページ】
⑥上記の申請ページ(Arrival Card STEP 3/5)が表示されます。
⑦各項目(搭乗便名、入国年月日、渡航目的、職業)を全て入力&選択した後に、「NEXT」をクリックします。
【渡航目的について】
台湾旅行の方は、選択肢の中の「3.觀光 sightseeing」を選びます。
【職業について】
職業は大きな括りで問題ありません、下記の中から該当するいずれかを選べばよいでしょう。
会社員 職員/CLERK/EMPLOYEE/STAFF
公務員 公務員/GOVERNMENT OFFICER
主婦 家庭主婦/HOUSEWIFE
学生 學生/STUDENT/SCHOLAR/PUPIL
無職・幼児 無業/NONE/BABY/INFANT
【5.オンライン申請 4/5ページ】
⑧上記の申請ページ(Arrival Card STEP 4/5)が表示されます。
⓽各項目(現住国、宿泊先住所もしくは宿泊先ホテル名)を全て入力&選択した後に、「NEXT」をクリックします。
【現住所について】
・現住所は、国の選択だけで申請することができます。
・詳細な現住所の入力は任意です。
【宿泊先住所・宿泊先ホテル名について】
・台湾旅行でホテルに宿泊する場合は、ホテルがある市を選択し、ホテル名を入力(アルファベットもしくは中国語)します。例えば、グランドホテル台北に宿泊する場合は、「Grand Hotel Taipei」もしくは、グランドホテル台北の中国語名「円山大飯店」を入力します。
・日帰り旅行などで、宿泊をしない場合は「one day trip」または「day trip」と入力します。
【6.オンライン申請 5/5ページ】
⑩上記の申請ページ(Arrival Card STEP 5/5)が表示されます。
⑪各項目(携帯電話番号とメールアドレスは任意、確認コード)を全て入力した後に、表示されている入力内容に間違いがないか確認します。
⑫「CONFIRM」をクリックします。 ※このボタンをクリックすると申請が完了します。
【携帯電話番号とメールアドレスについて】
・入力は任意です。
【確認コード(数字)について】
・確認用の数字は、ページを開き直す度に変更されます。
【7.オンライン申請 完了】
⑬上記の表示「Your Application is Accepted」と表示されます。
これで申請が完了しました。
・複数人のオンライン申請を行う場合は、「Return to First Page」をクリックして最初のページへ戻り、同じ流れで申請を行います。
・申請した内容は、「Export File(.xls)」をクリックすることでエクセルファイルに出力し、保存することができます。
以上が、出入国カードのオンライン申請方法です。
fa-exclamation-triangleオンライン申請を行った場合、入国審査時に手書きの申請カードを提出する必要はありません。
そのため、入国審査係官から『入国カード?/ARRIVAL CARD?/ED CARD?』など入国カードについて聞かれた場合には、『インターネット/オンライン』と答えましょう。
まとめ
台湾への渡航時には必ず出入国カードの提出が必要になります。
このカードの記入というのが、地味に面倒な作業でして・・もし事前に時間を取ることができるのであれば、オンラインで申請することをおすすめします。
また、当記事と関連する内容として「台湾旅行に必要なアイテムと基本情報チェックリスト」や「日本➠台湾への入国の流れと空港手続き内容」、「台湾➠日本への帰国の流れと空港手続き内容」についても当サイトの別記事で解説しています。
下記に記事へのリンクを記載していますので、ご興味のある方は是非ご一読ください。
最後までお読みいただき、有難うございました。