今回は、台湾旅行中にパスポートを紛失してしまった場合に、帰国する方法についてです。
海外旅行において、パスポートは非常に大切なものです。
紛失しないように、細心の注意を払って保管しなければなりませんが、万が一紛失してしまった場合の行動や、手続きの方法までを紹介します。
台湾旅行の予定がある方は、念のためにご一読されておくことをおすすめします。
fa-star-o記事の最後のほうに、日本語で対応してもらうことができる電話相談窓口(ホットライン)の一覧を記載しています。中国語が話せない方は、そちらを利用されることをおすすめします。
目次
パスポートを失くすと、どうなるの?
海外旅行で、パスポートを紛失することは、旅行者にとって緊急事態です。
では、パスポートを失くすと、どのような事態になるのでしょうか?
■ 台湾から出国することができない(日本に帰国することができない)
■ 悪用される恐れがある
■ 日本からの旅行者であることを証明することができない
■ ホテルによっては、チェックインすることができない
上記のように、パスポートを紛失してしまうと、旅行どころではなくなってしまいます。
パスポートを紛失しと思った時にとるべき行動
「パスポートを失くしたかも!?」
そういう事態に陥っても、まずはパニックにならないよう、落ち着いてください。
手続きに多少日数を要しますが、ちゃんと手続きを行うことで、帰国する方法があります。
ただ、旅行者にとっては緊急事態であることに変わりはありませんので、まずは本当にパスポートを失くしてしまったのか、再度確認をしましょう。
自分が最後にパスポートを扱ったのはいつか?
場所はどこだったか?
その時にどこに保管したか?
そして、自分の荷物の中を丁寧に探してみてください。
その後、落とした恐れがあるのであれば、心当たりの場所を探してください。
警察に紛失・盗難届を出しましょう
周辺の警察所(交番)にパスポートの落し物が無いか問い合わせをし、紛失届を出しましょう。
警察に、紛失届を出しておけば万が一見つかった場合に連絡をもらえます。
また、海外旅行保険で盗難が対象となっている場合、警察からの証明が必要になることがあるようです。
保険を使う場合は、紛失・盗難届を警察に提出して念のため、証明となる書類を貰うようにしてください。
パスポートを紛失したときの手続きは2種類
紛失が間違いない場合(パスポートが見つからない場合)は、下記のいづれかの手続き申請を行うことで、帰国することができます。
ただし、この申請を行った場合、紛失したパスポートは失効となります。
申請後に紛失したパスポートが見つかっても、そのパスポートを使用することができませんのでご注意ください。
方法1 「パスポート」の新規発行
パスポートの新規発行は、2週間前後の時間を要します。
帰国まで2週間前後の余裕がある場合には、こちらの方法をとることができます。
パスポートは再発行はできず、新規で取りなおすというかたちになります。
そのため、紛失したパスポートNoを引き継ぐのではなく、新たなパスポートNoが付与されます。
fa-exclamation-triangle注意点として、この申請手続きには、戸籍謄本(抄本)の原本が必要になります。
日本で誰か(家族など)に役所で書類を発行してきてもらい、それを台湾まで郵送してもらう必要がありますので、面倒な上、時間を要します。
方法2 「帰国のための渡航書」の発行
渡航書の発行は、当日~2営業日前後の時間を要します。
時間に猶予がなく、すぐに帰国する必要がある場合に行います。
注意点として、渡航書はパスポートと違い、日本へ帰国するために発行されるものですので、それ以外の目的に使用することはできません。
帰国するための渡航書は、帰国時の乗り継ぎ経由地として外国に一時入国することはできますが、それ以外の理由で外国に渡航することはできません。
また、日本に到着後、入国審査官により日本への帰国が確認された時点で、その効力を失います。
パスポートが今後も必要な場合は、日本へ帰国後、改めてパスポートを発行する必要があります。
fa-exclamation-triangle注意点として、この申請手続きには、国籍を証明するための書類(住民票など)のコピーが必要になります。日本で誰か(家族など)に役所で書類を発行してきてもらい、それを台湾にFAXしてもらう必要があります。
パスポートの手続きで、行く必要があるのは2箇所
「パスポートの新規発行」と「帰国のための渡航書」どちらの申請の場合も、下記の2箇所に足を運ぶ必要があります。
■『台湾出入国及移民署(中華民國內政部移民署)』
fa-share-square-o台湾出入国及移民署(中華民國內政部移民署)の各所所在地や、連絡先はこちらの公式HPにて、ご確認ください
■『日本台湾交流協会』
下記に台北事務局と、高雄事務局の情報を記載します。
【台北事務所】
窓口の受付時間(領事関係) 月曜日-金曜日(休所日を除く) |
連絡先 日本台湾交流協会台北事務所(領事室) |
【高雄事務所】
窓口の受付時間(領事関連) 月曜日-金曜日(休所日を除く) |
連絡先 日本台湾交流協会高雄事務所(領事室) |
「パスポートの新規発行」と「帰国のための渡航書」の申請方法
それでは、申請の手順を①~⑦まで順を追って記載します。
下記、①~②までは、「新規発行」及び「渡航書」のどちらを申請する場合も共通です。
手順①
パスポートを紛失した(盗難された)場所の最寄りの「台湾出入国及移民署」に行き、パスポートの紛失届けを出します。
手順②
パスポートの紛失証明書(受理報案単)の交付を受けます。
【必要書類】
・ 写真2枚(4.5×3.5cm,移民署でも撮影可能)
手順③
日本台湾交流協会の領事窓口で、「紛失一般旅券等届出書」を提出し、パスポートの紛失届を行います。
また、同時に日本台湾交流協会の領事窓口で、帰国のための渡航書もしくはパスポート発給を申請します。
【パスポート申請の必要書類】
1)紛失一般旅券等届出書(1通)(注1) 2)一般旅券発給申請書(1通) 3)写真(縦4.5cm×横3.5cm)1枚(6ヶ月以内のもの)(注2) 4)入出国及移民署発行の紛失・盗難証明書(1通)(注3) 5)戸籍謄(抄)本・・・1通(6ヶ月以内のもの) 6)その他参考となる身元確認書類(日本の運転免許証、保険証等)7)手数料 ※クリックで日本台湾交流協会の手数料ページへジャンプします |
※写真は、日本台湾交流協会地下でも撮影可能
※5)パスポート申請の場合、戸籍謄(抄)本のFAX(要はコピー)はNGとなっています。
注1)本届出書の提出により、紛失旅券は失効します。 注2)外務省ホームページ「旅券用提出写真についてのお知らせ」参照。 注3)紛失・盗難証明書は入出国及移民署で申請し「受理報案単」の交付を受けて下さい。 |
【渡航書申請の必要書類】
1)紛失一般旅券等届出書(1通)(注1) 2)渡航書発給申請書 (1通) 3)写真(縦4.5cm×横3.5cm)2枚(6ヶ月以内のもの)(注2) 4)入出国及移民署発行の紛失・盗難証明書(1通)(注3) 5)日本国籍を証明する書類として、本籍地が記載された住民票、個人又は全部)事項証明のいずれか一通。領事室にFAX(886-2-2713-0975)で 送信した後、帰国後に原本を郵送することも可。 6)その他参考となる身元確認書類(日本の運転免許証、保険証等)7)手数料 ※クリックで日本台湾交流協会の手数料ページへジャンプします |
注1)本届出書の提出により、紛失旅券は失効します。 注2)外務省ホームページ「旅券用提出写真についてのお知らせ」参照。 注3)紛失・盗難証明書は入出国及移民署で申請し「受理報案単」の交付を受けて下さい。 |
手順④
帰国のための、パスポートもしくは渡航書の申請は完了です。
新期のパスポートは2週間前後、帰国のための渡航書は当日~2日前後で発行が完了します。
また、台湾の出国審査の際には、「パスポートもしくは渡航書」と合わせて、「出境登記表」というピンク色の紙(搭乗予定の便や、パスポートNoなどの詳細を書く)も記入の上提出しなければなりません。
「出境登記表」については、空港に置いてありますが、日本台湾交流協会でもらうことができるようですので、発行申請を終えた時点で一緒に入手しておきましょう。
手順⑤
パスポートの紛失によって、帰国日を延長する必要がある場合は、航空券(チケット)の再手配を行います。
手順⑥
帰国日当日、台湾の空港に到着したら、「出国審査窓口」で記入した出境登記表と合わせて、発行したパスポートもしくは帰国のための渡航書、移民署発行の旅券紛失証明書を出国審査官に提出して出国審査を受けます。
手順⑦
帰国便に搭乗して帰国です。
日本語OK 外国人専用の緊急連絡先一覧
中国語を話すことができない方は、警察への紛失届や、パスポート紛失に伴う手続きを行う際に、下記のホットラインを利用してみてください。
■台北市政府警察局外事服務站 02 -25566007 ※常駐ではないが日本語対応可能なスタッフが在駐
■台中市政府警察局外事 0922-958110 ※外国人サービス専用回線(24時間)
■高雄市政府警察局外事服務站 07-2154342 ※外国人サービス専用回線(24時間)
■移民署 0800-024111 ※日本語対応可の相談案内(24時間)
■その他連絡先一覧(こちらをクリック:日本台湾交流協会の緊急先一覧リンク)
まとめ
海外旅行において、パスポートは非常に大切なものです。
台湾滞在中は、パスポートの所在が分からなくならないよう、しっかりと管理しなければなりません。
しかし、管理していたつもりでも、紛失してしまうことはあります。
海外でのパスポートの発行や、帰国のための渡航書の発行申請をするためには、身分を証明する書類や、紛失したパスポート
Noなどが必要になります。
そのため、台湾旅行時には万が一に備えて、免許証のコピーやパスポートのコピーを用意しておくことをおすすめします。
最後までお読みいただき、有難うございました。