台湾旅行の番組や情報誌で、観光客が列車の線路上でランタンを飛ばすシーンを見たことがある方も多いのではないでしょうか?
これは、台湾の十分で行われているランタン飛ばしというもので、台湾で古くから行われている風習でもあります。
今回は、このランタンの色の意味や、十分の魅力について紹介していきます。
目次
十分ってどんな場所?
十分は、台湾の新北市平渓区にあります。
日本語では「ジュウフン」、中国語では「シーフェン:shí fēn」といいます。
台湾鉄路(台鉄)の瑞芳駅から出ている平渓線上にある十分駅が有名で、以前は炭鉱が盛んな地域でした。
現在は十分老街の「ランタン飛ばし」と、台湾のナイアガラ「十分瀑布」で有名な観光地になっています。
十分のランタン
十分といえば、ランタンが有名です。
十分は、ランタン作りでも有名な地域で、毎年「元宵節(旧正月の1月15日)」には「平溪天燈節」という、200前後のランタンを一斉に空に飛ばす海外からも人気のイベントが行われています。
写真や映像でこのようなシーンを見たことがあるは多いのではないでしょうか?
ランタンには、願い事を書いて空に飛ばします。
自然の力、古くからの風習であるランタン、願い事これらのことから、十分はパワースポットとしても有名な場所です。
ランタンは何で作られている?
このランタンは、水に強い紙、ワイヤー、テープ、竹でできています。
気球のように、内部で火を起こし熱でランタンの内部を熱することで浮上させます。
※最近では、最終的に山中に落下するランタンが環境に悪影響を及ぼすとして問題視もされている現状があり、自然に優しい(自然に還る)ランタンが開発されています。
まだ、旧式のランタンが主流となっているようですが、時間と共に改良型に変わっていくでしょう。
ランタンの色が持つ意味とは?
台湾の十分で、空へ飛ばされるランタンには、さまざまな色があり、色によってそれぞれの意味が異なります。
台湾を紹介するテレビや情報誌では、よく黄色や赤色のランタンが空に上がっていくシーンを目にしますが、黄色や赤色のランタンにはどのような意味があるのでしょうか?
また、何種類のランタンがあり、それぞれの色にはどのような意味があるのでしょうか?
ランタンの色の意味
ランタンの色にはそれぞれに意味があります。
祈願したい意味を持つ色のランタンを選びましょう。
赤色:健康、長寿、平和など、健康や安全の祈願
黄色:金入り、裕福など、金銭的な豊かさを祈願
青色:給与上昇、昇進など、仕事や事業の繁栄を祈願
紫色:学力の上昇、試験合格など、勉学の成功を祈願
白色:明るく上手くいく未来、幸運など全体的な運気の上昇を祈願
オレンジ色:恋愛や結婚など、愛や愛情が実ることを祈願
緑色:全てのことが上手く行くように祈願
濃いピンク色:友人や伴侶など、大切になる人との出会いを祈願
薄いピンク色:活気、人気、生活や幸せな日常など、幸福を祈願
ランタンは「単色・4色・8色」の3種類
ランタンは単色、4色、8色と選ぶことができます。
色の数が多いほど値段は高くなります。
- 1色 150元(約530円)
- 4色 200元(約710円)
- 8色 350元(約1,250円)
台湾のナイアガラ「十分瀑布」もおすすめ
十分で有名なのはランタンだけではありません。
十分には「十分瀑布」という大きな滝があり別名「台湾のナイアガラ」とも呼ばれています。
十分瀑布公園の中にある滝で、落差約20メートル・幅約40メートルと規模は台湾最大です。
公園内は広く、滝意外にも飲食店やお土産屋さんもありますので、きっと楽しめるはずです。
小さくてかわいいランタンを置いているお店もありました。
ちなみに、十分瀑布がある公園に入場料はありません。
公園というよりは、山の中の整備された観光地といった感じです。
非常に有名な観光スポットですので、十分駅を訪れたらこちらにも足を運んでみてください。
「ランタン飛ばし」と「十分瀑布」どちらも楽しもう
十分は台湾の観光地の中でも非常に有名な場所です。
千と千尋の神隠しで有名な九份にも近い為、よく台湾旅行のセットツアーも組まれていますね。
ランタン飛ばしと十分瀑布。
どちらも良い思い出になる観光地です、せっかく十分を訪れるなら、どちらにも是非足を運んでみてください。
最後までお読みいただき、有難うございました。